監修の言葉byナミねぇ

ナミねぇです。

naminee

この度は「プロップにしのみや」の開所おめでとうございます。

私たち社会福祉法人プロップ・ステーションは、「チャレンジドを納税者にできる日本」という、ちょっと刺激的なスローガンのもとに活動を続けています。
ICT( 情報コミュニケーション技術 )を活用してチャレンジド(challenged)の自立と社会参画、とくに就労の促進を目標に活動しています。

プロップでは、全国各地の在宅チャレンジドが、家族の介護を受けながらも、ICTを活用し、「仕事人」を目指して勉強し、実力を身につけ、まだまだ少ない量ではあるものの在宅ワークに励んでいます。
最近ではパソコンのハードやソフトが発達したために、身体障害以外のチャレンジドにとってもICTは重要な道具になっています。
プロップのセミナーでは、知的ハンディあるいはLDや自閉症や精神障害のチャレンジドもICTを学び、それぞれの個性と能力を発揮しています。
プロップの役割は、技術習得のセミナーを開催することと並行して、企業や行政から彼らの仕事を受注し、在宅でそれが行えるようコーディネイトする重要な部分を担っています。

さてこうした活動を続けてきた中、多くの子ども達がパソコンに興味を持ち、とても上達が早いということに気がつきました。
そして日々多くのご相談を受ける中、特に大事にしていることは、「この子の好きなことは何だろう?」「この子の出来ることは何だろう?」と考え、気がつくことです。

時に出来ないことを数えネガティブになりがちですが、プロップ・ステーションは「色んな人が居る。それが社会なんや!」「人の成長のスピードは、一 人一人違って当たり前」ということをポジティブにとらえ、一人一人の可能性の部分に着目し、それを引き出す技術や制度を生み出すことが欠かせない、と思っ て活動しています。

この度オープンする、放課後等デイサービス「プロップにしのみや」は、ICTに特化したものではありませんが、プロップ・ステーションのポジティブな考え方の下、プロップ・ステーション発祥の地「西宮」ではじまります。
利用して下さる1人1人の個性をしっかり見極め、ご家族含め多くの皆さんの期待に応えられるよう、私自身も様々な取り組みに参加したいと思っています。
そしていつの日か、一緒に働く仲間としてプロップの活動に参加してくれる子が出てくることを願っています。

どうぞみなさんよろしくお願いします。

<社会福祉法人プロップ・ステーション 理事長 竹中 ナミ ( ナミねぇ)>

※「チャレンジド」というのは最近の米語で、「神から挑戦という課題、あるいはチャンスを与えられた人」を意味し、障害をマイナスとのみ捉えるので なく、障害を持つゆえに体験する様々な事象を自分自身のため、あるいは社会のためポジティブに生かして行こう、という想いを込めた呼称です。